便秘の種類と原因
便秘には2種類の便秘があるそうです。
1つは弛緩性便秘(しかんせい便秘)です。
弛緩性便秘(しかんせい便秘)が発生する主な原因は、筋力の低下と言われています。
排便をスムーズにするためには、腸の蠕動運動(ぜんどう運動)は欠くことが
できません。
蠕動運動(ぜんどう運動)とは大腸を動かす筋肉を使って、便を排出する方向へ
押し出してくれる運動のことです。
大腸を動かす筋肉が低下した場合はどうなってしまうと思いますか?
当然、蠕動運動(ぜんどう運動)は十分におこなわれなくなります。
便を押し出す筋力が弱くなると、排出したくても上手く排出できなくなります。
便秘等により便が大腸内に長時間、停滞しますと、その間に便から水分が奪われて
いき、水分不足となり、さらに便は硬くなります。
ただでさえ弱っている大腸を動かす筋力は、水分不足で硬くなってしまった便を
押し出すのは、かなり困難なことです。
そのために、弛緩性便秘は慢性化しやすい便秘だと言われています。
健康な状態の腸内では、100種類以上の総数100兆個もの腸内細菌が
住み着いていると言われています。
この中には、人体にとって良い影響を及ぼす善玉菌と悪い影響を及ぼす悪玉菌
善玉菌と悪玉菌の強い方に加勢する日和見菌とが混在しているといわれています。
これらの菌はバランスを保って共存しています。
「腸内フローラ」と呼ばれる一種の生態系を形成しています。
健康状態であれば、善玉菌が優勢で、善玉菌は腸の働きを活性化させる他に
ビタミンを合成し、栄養不足を補う働きもしてくれるそうです。
しかし、腸内環境の悪化で、悪玉菌が優勢となると、腸の働きは鈍くなり
便秘の原因となると言われています。